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国内標準の切開幅は2.4mmで、施設によっては2.4mm~2.8mmで行っている施設も多くあります。当院では、切開創が2.1mm~2.2mmと国内標準の大きさよりはるかに小さいです。
切開幅が小さいことは、重篤な合併症である眼内炎を減らすことに寄与します。また、切開が小さいことにより、惹起される乱視(角膜のひずみ)が減少します。その為、翌日の視力も出やすくなります。
乱視があると、ぼやけて見えてしまいます。その為、出来るだけ乱視は減らした方が良いのですが、その為には乱視をしっかり評価しなくてはなりません。角膜形状解析検査を行い、どの程度の乱視があるのか、減少させることが出来る乱視なのかを正確に評価します。しっかり見極めたうえで、乱視を減少させるレンズ(トーリックレンズ)を使用するか判断します。
乱視とは基本的には角度があり、その角度に合わせてトーリックレンズの位置を合わせなければなりません。その際に、Alcon社のVerionという特殊なデジタルガイダンスを使用することで、正確性を大幅に向上させています。この機器を使用しなければ1度単位での正確な位置合わせは不可能です。
手術当日は首から下のシャワーは可能です。また、洗髪は翌日朝から工夫をしてであれば可能です。
手術後3日目より、通常どおりの洗髪、洗顔は可能となります。当院では保護眼鏡は不要です。よく、お仕事を休む必要がありますかとのご質問がございますが、翌日の朝より洗髪も可能となりますし、安静の必要もありませんので、翌日からご出勤して頂いて問題ありません。
なお、基本的に術後の疼痛はありません。手術時の消毒薬で、術後ひりひりしたり、切開創などの違和感を感じられることも時々ございますが、日常生活に支障をきたすことはありません。当院では、なるべく手術後の制限が少なくなるよう様々な工夫をしています。
短焦点眼内レンズですと、どこか1箇所にしかピントが合いません。眼鏡をかけずに遠くが見えるようにすると、近くは老眼鏡をかけないと見えません。眼鏡をかけずに近くを見えるようにすると、遠くは眼鏡をかけなければ見えません。そこで、眼鏡をかけなくても遠方・中間・手元が見えるレンズが開発されています。そのレンズを多焦点眼内レンズといいます。種類が多くあり、当院でも多くの多焦点眼内レンズも多数扱っています。
白内障とは、目の中のレンズの役割をする水晶体が濁ってしまう病気です。症状としては、視界が全体的にかすむ・視力が低下する・光をまぶしく感じる・暗いときと明るいときで見え方が違うなどです。原因は主に年齢の変化(加齢)ですが、他にも糖尿病、外傷、アトピー性皮膚炎、紫外線、薬物など様々な原因があります白内障を一度発症すると、初期の症状を薬で抑制することはできても完治することはありません。
最終的には、濁った水晶体を吸い出して人工のレンズを挿入する手術が必要となります。当院では、入院を必要としない日帰り白内障手術を行っており、患者さんの眼に負担がかからないよう、出来る限り短時間で丁寧な手術を行うよう努めています。
透明な水晶体は光を十分に通します。
水晶体がにごり、光が通りにくくなります。
目の状態で手術時間は前後致しますが、5~10分ととても短く、麻酔も点眼麻酔や前房内麻酔と目に針をささない方法で麻酔を行います。それによって、ほとんど痛みがありませんので、患者様の不安や負担が大幅に減少しています。当院では、国内では2.4mmでの切開の大きさが主流ですが、当院ではさらに小さく2.1mm~2.2mmでの創口で手術を行ないます。創口が小さいので、縫合などは不要ですし、乱視の発生や感染症へのリスクも軽減いたします。翌日からは、ほぼ普段と同じように生活を送ることが可能です。
点眼と局所麻酔(前房内麻酔)後、水晶体を包んでいる袋を丸く切開します。
濁った水晶体の中身を超音波で砕いて取り除きます。
人工水晶体(眼内レンズ)を折りたたんで水晶体の袋の中に入れます。
創口は縫合することなく自己閉鎖します。
吸い出した水晶体の代わりとなる人工水晶体です。
水晶体を包んでいる袋(水晶体嚢)が弱く破れてしまうことがあります。その際水晶体の破片が眼の奥に落下してしまうこともあります。また、水晶体自体の固定が元々かなり弱い場合があります。その際には、レンズを入れる袋(水晶体嚢)ごと切除し、眼内レンズを強膜という眼の壁に直接固定しなければならない場合があります。当院では、眼の奥の手術(硝子体手術)も専門としておりますので、そのような合併症が生じても、速やかに対応が可能です。
白内障以外の疾患を合併していない方のほとんどは、手術後は術前より良好な視力が得られることが期待できますが、視力の回復のスピードには個人差があります。
また、術後眼内炎、後発白内障、術後黄斑浮腫などの合併症の発症にも注意が必要です。そのため、手術後も定期的な検査を行いながら経過観察していきます。眼鏡の処方をご希望の方につきましては、1ヶ月程度たって見え方が安定してから処方させていただきます。
当院では、3週間程度以内で手術をお受けになれるよう努めております。
また免許の更新や、見えづらくお困りの患者様には、最短でに対応させて頂きます。
白内障においても、水晶体が膨張してきたり、水晶体が偏位して眼圧上昇したり、緑内障発作を生じるなど、急ぎでの手術が必要な場合は、即日対応させて頂きます。
お困りのことがございましたら、お気軽に当院までご連絡ください。
白内障手術の際に挿入する眼内レンズには、大きく分けて単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあります。
一般的には、単焦点の眼内レンズを使用します。単焦点眼内レンズは、ピントの合う点が1点のみになるため、遠方にピントを合わせると、近くのピントが合わないために老眼鏡が必要になります。逆にピントを近くに合わせると、遠くを見るときにメガネが必要になります。
遠くも近くも見たいという希望をかなえる為に登場したのが、多焦点眼内レンズです。しかし、多焦点眼内レンズは全ての方が満足できるわけではありません。レンズにも特性がありますので、まずそれを理解して頂きたいと思います。
当院で手術を受けられる方には、まずは検査を受けていただき、その結果をもとに院長とよくご相談いただいた上で、ご自身に一番合うと思われるレンズをご選択頂くようにしております。
当院では、選定療養及び自由診療での多焦点レンズの手術を行なっています。
選定療養と自由診療では、使用できる眼内レンズの種類が異なります。自由診療では、5焦点もあるレンズが使用出来たり、強度近視の方など選定療養では製造していない範囲の度数も選ぶことが出来ます。
選定療養による多焦点レンズの手術では、手術にかかる費用は単焦点レンズと同じく健康保険適応となりますが、多焦点レンズにかかる代金は別途自己負担となります。
多焦点レンズの種類は従来通り「二焦点レンズ」と「三焦点レンズ」を選択でき、いずれも国内認可された多焦点レンズに限られます。自由診療では、手術費用及び術後3ヶ月の検査代、診察代は含まれた金額となります。
ある1点の距離に焦点を合わせた眼内レンズです。
手元のスマートフォンと机の上のパソコンを見るためには眼鏡が必要です。(遠くに焦点をあわせた場合)
ある2点の距離に焦点を合わせた眼内レンズです。
手元のスマートフォンと奥のテレビを見る分には眼鏡を使わずにすみます。(近くと遠くに焦点をあわせた場合)
ある3点の距離に焦点を合わせた眼内レンズです。
手元のスマートフォンと奥のテレビ、さらにその間にあるパソコンも眼鏡を使わずに見ることができます。
※写真はシミュレーションイメージです。術後の見え方には個人差があります。
※2焦点レンズ及び3焦点自然視覚レンズは2つ、もしくは3つの焦点距離にあるものを、同時にクリアにみられますが、焦点距離のものであっても、単焦点レンズほどクリアな視界は得られません。また、強い光を眩しく感じることがあります。
※焦点があっているところでも、場合によっては眼鏡が必要なことがあります。
3焦点EDOF 焦点深度拡張型(Extended Depth of Focus:EDOF)と呼ばれるタイプの多焦点眼内レンズの為、遠方から手元まで自然な見え方の眼内レンズになります。TECNIS Synergy(シナジー)の後継版と言えるレンズで、ハロー・グレア、スターバーストなどの異常光視症が改善しています。
レンズの度数は、計算式に基づいて決めていきます。しかし、多少の誤差というものは生じることが通常です。このレンズは、多少の誤差があっても、以前のシナジーよりも遠方視力が出やすいことを意味しています。この改善は、レンズの度数を決めるにあたって非常に恩恵をもたらします。
ハロー・グレア、スターバーストが減少したことは、群馬県ではほとんど車が移動手段であることを考えると、非常に重要な改善です。このレンズは回折型のレンズで、レンズにギザギザがついています。写真の方が分かりやすいと思いますが、前モデルのシナジーよりギザギザが少しなだらかになっていることが分かります。
シナジーの方が、理論的には手元がよりよく見えます。手元をみることが多い方には、優位眼をオデッセイ、非優位眼を前モデルのシナジーにする選択肢もあると考えています。
ジョンソンアンドジョンソンが販売しています。2018年に海外で発売され、国内では、2019年に厚生労働省の認可を受けています。
2焦点回折型と焦点深度拡張型(EDOF)を組み合わせた連続焦点型の眼内レンズです。焦点距離による見え方の差を抑え、遠方から近方まで連続して自然な見え方が可能で、幅広い範囲をカバーできるのが特徴です。 暗所でもコントラス感度(見え方の質)が落ちにくいと言われています。
また多焦点で重要である近方は、約35cmまで見えるのも優位な点です。
デメリットは、ハロー・グレアが多少出ることになります。
Pan Optix(パンオプティクス)は回折型の3焦点眼内レンズです。
読書やスマートフォン使用などに適した「近方(40センチ)」、パソコンや料理などに適した「中間(60センチ)」、テレビ視聴や運転、ゴルフなどのスポーツに適した「遠方(5m以遠)」にピントが合うように設計 されています。
国内で初めて承認を受けた3焦点眼内レンズです。新たなクラレオン素材の採用によって、過去の素材の懸念点であったグリスニング(レンズが混濁して視力に影響を及ぼす現象)の心配が殆どなくなりました。
遠方、中間(60cm)、近方(40cm)にピントが合い、幅広い距離をカバーできるため、日常生活においてほとんどメガネやコンタクトレンズを必要としません。術後9ヶ月~12ヶ月の患者58名を対照にした海外の調査で、94.8%の患者様が術後に眼鏡が不要になったと回答した報告もあります。
また、瞳孔径(目の大きさ)が大きくなるほど遠方への光を配分が大きくなるように設計されており、ハロー・グレアを抑える工夫が為されています。
実生活に即したバランスの良いレンズです。レンズの形状から安定性が高く、乱視のかなり強い方にも適応が可能です。強度の乱視となると、製造していないレンズが多く、そのような際には非常に有用です。
ファインビジョンHP(FINE VISION)は、2023年に独自の疎水性アクリルに材質が変更され 、BVI社(アメリカ)から発売されました。
遠見と近見以外に、中間距離にも焦点を持つ3焦点型の多焦点眼内レンズです。レンズ特性はアポダイズド回折型で非球面デザイン、遠く、中間、近くが見えるレンズになっています。近方焦点距離35cm程度まで見えるため、特に近方をしっかり眼鏡なしで見たい方には、選んで頂きたいレンズです 。最大の特徴は、近方が見やすいという点です。古くからあるレンズではありますが、視力の出やすさに定評があり、今も世界的に人気があります。
回折型多焦点レンズのうち、光学的エネルギーロスが少ないため、コントラスト感度が他のレンズよりもかなり良好です。アポダイズド構造によって、グレア、ハローがかなり軽減されます。
問題は乱視モデルがないということです。しかし、年内には販売出来るように、BVI社はすでに動いています。
疎水性素材のFINEVISION HPは、独自のFINEテクノロジーにより、遠方・中間・近方において連続的に良好な視力を提供し、眼鏡依存度の軽減が期待できます。
自然な光エネルギー配分
独自のアポダイゼーションにより、遠方視に割り当てられる光エネルギーの割合は、瞳孔径が拡大するにつれて増加します。
幅広い焦点深度を実現
国内臨床試験において、FINEVISION HPは-3.0Dから+0.5Dまでのデフォーカスで少数視力1.0以上の良好な視力が得られました。
眼鏡からの解放
国内臨床試験において、FINEVISION HPをインプラントした患者の91.3%が、眼鏡を装用していないと回答しました。
特許を持つ独自の疎水生アクリル素材(GFY素材)
非臨床試験においてFINEVISION HPの疎水性アクリル素材(GFY素材)のグリスニンググレードは「0」でした。
※グリスニンググレードは「0」=25MV/㎟未満
ダブルCループは、2010年に開発された歴史あるプラットフォームで、水晶体嚢内での優れた安定性を実現します。
特徴
・眼内操作性の良い左右対象設計
・4つの接着面で嚢内固定
・嚢収縮による力を分散
このダブルCループ形状により、水晶体嚢の中でレンズがより安定しやすくなっています。これから乱視用レンズが発売される際に、乱視軸にしっかりレンズが安定して固定されやすいと思います。
Clareon Vivity(クラレオン ビビティ)は、2023年に厚生労働省から認可された波面制御型焦点深度拡張レンズです。遠方から中間までの距離を切れ目なく見れること、コントラス感度(見え方の質)において単焦点眼内レンズに遜色のない自然な見え方が可能
しかし、多焦点としては非常に重要である近方の見え方はあまり良くなく、近くを見る際には老眼鏡が必要となることが多いのが注意点です。その為、このレンズを基本的にはお勧めはしておりません。
インテンシティ(INTENSITEY)は、イスラエルのHanita Lenses社が製造した眼内レンズです。最大の特徴として、5つの焦点(遠方、遠中、中間、中近、近方)にピントを合わせることができる5焦点眼内レンズです。2019年にヨーロッパで「CEマーク」を取得し、日本では2020年9月より、取り扱いが開始されました。
5焦点にピント調整ができることは、このレンズの最大の特徴です。通常多くは3焦点であるからです。従来の回折型3焦点眼内レンズでは見えにくかった遠方~中間、中間~近方の距離にも焦点を合わせることができるようになりました。その為、ある程度連続的に見えるようになり、焦点間の視力の落ち込みが少ないのが利点です。
レンズの構造上、ハロー・グレアが少ない作りになっております。夜間の運転や外出が多い患者さんにも適しています。
光効率の最適化によって、光エネルギーのロスが6.5%と他の眼内レンズと比較しても少なく、効率よく眼内に光を取り入れることができるようになっています。また、光が瞳孔径に応じて最適配分されるように設計されています。
従来の多焦点眼内は、夜間に視力が落ち込むことがありました。
暗いところでは瞳孔径(黒目の大きさ)が変わってしまうため、多焦点眼内レンズの光配分機能が適切に働かないことが理由です。
しかし、インテンシティーは独自のテクノロジーによって、瞳孔径の大きさごとに光配分が適切に機能するように設計されていることから、暗所や夜間でも良好な視界を得ることができます。
最新技術の発信元であるイスラエルで生み出された5焦点眼内レンズのインテンシティーは、独自の技術によって他の眼内レンズにはない特性を持っています。
現在、最も国内でも人気のある多焦点眼内レンズで、当院でも一番お勧めしているレンズです。
しかし、強度近視の方や強度の遠視の方には対応しておりませんので、その際には他のレンズをお勧めしております。
当院では白内障手術に精通し、多種多様な眼内レンズの特性をそれぞれ把握している医師だけでなく、スタッフによる慎重なヒアリングを通じて、患者様のご希望やライフスタイルに合わせた眼内レンズを提案いたします。白内障手術をご検討中の方や術後の見え方をより良くしたい方、眼内レンズ選びにお困りの方はぜひ当院へご相談ください。
Mini WELLとMini WELL PROXAという眼内レンズは、球面収差を利用した独自のレンズ光学構造により、ハロー・グレアといった異常光視症がほとんどないプログレッシブ型の焦点深度拡張型(EDOF)多焦点レンズです。
滑らかな度数移行のため、全距離(遠方から近方45cmまで)において自然で質が高い見え方になります。
メーカー公表値では近方が約40cmまで見える計算となりますが、近方視力がやや弱いとも言われています。その為、近見をより重視し約30cm程度まで見ることができる新しいミニウェル「MiniWELL PROXA(ミニウェル プロクサ)」が発売となりました。
MiniWELL PROXA(ミニウェル プロクサ)は、上図のように、収差を利用した光学構造部分を、従来のミニウェルよりもやや広くかつ強く設置することにより、近方約30cm(下図-3.5D)までの焦点深度の拡張を可能としていますが、近方重視のため遠方から中間距離の視力は、従来のミニウェルよりも若干劣る傾向があります。
そこで、優位眼(利き目)にMiniWELL、非優位眼にMiniWELL PROXAを使用する、「WELL Fusion」というシステムがメーカーより推奨されています。
WELL Fusionシステムでは、苦手な焦点距離を両眼が補い合うことによる両眼加算効果により、下図のように遠方から30cm程度まで連続した良好な視力を得ることが可能となります。
問題点としては、MiniWELL PROXAには乱視用レンズはありませんので、角膜乱視0.75以内の方が向いています。MiniWELL Ready には、乱視モデルの設定があります。
自費診療で使用される様々な眼内レンズには、それぞれ色々な特徴があります。しかし、近くが思ったより見えないという問題が多いのも事実です。
こちらのレンズは、ハロー・グレアがほとんどなく、今回発売されたMiniWELL PROXAの登場により、日本人が特に使用すると思われる30cmの近方が見えるようになったことが、最大の特徴です。
ドイツのALSANZA社が開発したALSAFIT FOURIER(アルサフィット フーリエ)は遠方、中間(75cm)、近方(35cm)の三焦点をもつ回折型レンズです。
このレンズは回折型の3焦点眼内レンズで、レンズの中心部から外側方向に向かって溝が高くなるように設計されているため、瞳孔径(目の大きさ)に左右されることなく、近方に光を集めやすい構造になっています。
光透過率が91.4%と遠・中・近遠距離の全てにおいて、明暗ともにコントラスト感度が良好で質の高いレンズです。
従来の回折型レンズは、シャープエッジのため10~20%の光が反射・散乱しますが、アルサフィットは、回折構造がシンプルな形状に改良されたため、波状の回折パターンと中心から周辺部に向かって溝を高くする逆アポダイズのフーリエ光学部によって、回折型の欠点の夜間ハロー・グレアが少ないです。
レンズ構造から明るさの条件に関係なく、全ての距離で良好なコントラスト感度(見え方の質)を得ることができます。また、色収差が少ないことも特徴です。
色収差とは、レンズで像をつくるときに、レンズ材料の分散が原因で発生する収差で、像の色ズレとしてあらわれることをいいます。
画像下半分が故意に色収差を発生させたもので、右端で顕著な色ずれが生じているのが分かります。
また、乱視矯正用レンズ(トーリックレンズ)も充実しています。強度近視の患者様にも対応することが可能です。また通常よりも強度の乱視、あるいは強度の遠視の患者様にも、特注すれば対応することが出来るのが強みとなっています。
最近人気となっている5焦点レンズINTENSITYは強い近視や遠視には対応していない為、そのような点においてもALSAFIT FOURIERは有用と考えています。
当院では白内障手術に精通し、多種多様な眼内レンズの特性をそれぞれ把握している医師だけでなく、スタッフによる慎重なヒアリングを通じて、患者様のご希望やライフスタイルに合わせた眼内レンズを提案いたします。
白内障手術をご検討中の方や術後の見え方をより良くしたい方、眼内レンズ選びにお困りの方はぜひ当院へご相談ください。
AddOn(アドオン)眼内レンズとは、すでに白内障の手術を受けた目に対して追加で挿入出来る眼内レンズです。初回の白内障手術で矯正しきれなかった遠視・乱視の矯正が可能です。
また、単焦点眼内レンズで白内障手術を受けられた方で、老眼鏡の使用頻度を減らしたいという場合には、多焦点のAddOn眼内レンズを使用することで対応できます。
当院で使用しているAddOn眼内レンズは、ドイツの1stQ GmbH社製です。4ヶ所の支持部が柔軟にたわむので、目の中の形状にフィットしやすく、ずれたり回転しにくい構造になっています。すべてのEU加盟国の基準を満たす商品に付けられる、CEマークを取得しています。
AddOn(アドオン)眼内レンズは、健康保険の適用外のため、費用は全額自己負担になります。
白内障手術を受けられた後、時間が経過してしまいレンズの交換が難しい方にお勧めしています。
白内障手術後に、見え方を修正したい方は、当院へご相談ください。
手術時間はおおよそ10分以内です。
麻酔薬を点眼致します。また、角膜を2.2mmほど切開した後、目の中にも麻酔薬を少量注入します。
麻酔による痛みはありません。
眼内にゼリー状の組織である粘弾性物質を注入します。
Add Onレンズをインジェクターにセットし、ゆっくり眼内に挿入し、毛様溝に留置致します。
レンズの位置を微調整し、的確な位置にあることを確認します。
その後、先ほど注入した粘弾性物質を吸引し除去します。創部は自然に閉鎖しますので縫合などは、行いません。
白内障手術後の近視・遠視の矯正が可能なレンズです。
白内障手術後の近視・遠視に加えて乱視の矯正も可能なレンズです。
白内障手術後の近視・遠視・乱視の矯正に加えて、多焦点機能も追加することが可能なレンズです。
眼内レンズが2枚重ねて入る状態になりますが、このAdd Onレンズは、この図のように0.5mm程度の隙間があり、レンズ同士が接触することはありません。
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