群馬県伊勢崎市の眼科-上州眼科伊勢崎 スマーク伊勢崎3F

ICL・IPCL⼿術-群馬県伊勢崎市の眼科-上州眼科伊勢崎

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ICL・IPCL手術について

ICL

ICL(眼内コンタクトレンズ)の概要

ICL(Implantable Collamer Lens)手術は、眼球内に有水晶体眼内レンズ(フェイクキックIOL)を虹彩と水晶体の間に移植して、近視・遠視・乱視を矯正する治療法です。LASIKが受けられない強度近視の患者様や角膜が薄い患者様に有効な屈折矯正方法です。

レーシックなどの角膜中央部にレーザーを照射する近視矯正手術では、矯正できる近視の度数に限界があり、角膜の厚みが薄い方は手術そのものが行えない場合があります。 ICL(眼内コンタクトレンズ)は、眼の中にレンズを挿入する治療法のため、角膜の厚さや近視の度数と関係なく手術を行うことが可能です。

目の中にレンズが入るため、ハードコンタクトレンズのように日常生活の中でずれてしまったり、汚れから曇ったり、装着の異物感などもまったくありません。裸眼と同じように自然で快適な視界が実現できるうえ、レーシックなどのレーザー手術と異なり、加齢とともに老眼が生じた場合には眼内レンズを取り除いたり、再矯正したりすることも可能です。将来白内障になった場合も、通常のように白内障手術を受けることが可能です。

当院では現在ICL(Implantable Collamer Lens)を扱っていますが、IPCL(Implantable Phakic Contact Lens)という別のレンズも、採用しています。

どのような場合にIPCLをお勧めしているかといいますと、①近視の度数が弱くICLでは国内の代理店から購入できるレンズがない場合、②遠視の場合、③老眼になるご年齢が近い場合やすでに老眼年齢になっている場合に、ICLでは対応が出来ない為、このIPCLをお勧めしています。このIPCLはICLより後から出てきたもので、レンズのサイズなどバリエーションがICLより非常に多いことや、切開創の幅もICLより小さくできる為、惹起乱視が出るのが少ないという大きなメリットがあります。

ICLについて

ICL (後房型フェイキックIOL : 後房型有水晶体眼内レンズ)手術とは
ICLはSTAAR 社によって開発された後房型の有水晶体眼内レンズです。1997年にヨーロッパCEマーク(安全性)を取得。2001年にはカナダ、2002年に韓国、2005年にはアメリカFDA、すでに75カ国で認可を受けております。日本では2003年より治験が開始され、2010年2月に厚生労働省で認可されました。2014年には光学部中央に孔のあいたHole ICL(KS-AquaPORT®)の承認を得ました。
ICLの素材
レンズはハイドロキシエチルメタクリレート(HEMA)とコラーゲンの共重合体素材「コラマー(Collamer)」からできています。
HEMAはコンタクトレンズの素材となることの多い物質で、コラーゲンは人体に自然に存在するものです。そのため人体との親和性が非常に高く、眼の中に入れても異物として認識されにくいという優れた特長をもった物質です。また眼の中に長期間入れていても特別なメンテナンスをすることなく高い透明性を保ち続けるため、眼内レンズとして最適です。 生体適合性の良い素材で、半永久的にメンテナンスフリーで使用できます。387nm以下の紫外線を90%以上カットする特性も備えています。また、レンズが柔らかく折りたたむことが可能なため、レンズを眼内に入れるための切開創が小さくて済みます。
ホール(穴あき)ICL
これまでは、眼内にICLを入れると眼内の水(房水)の流れが変わり眼圧が上がるため、虹彩切開術をおこなっていました。ホールICLはレンズの中心に作られた穴を房水が通るため虹彩切開術が不要となりました。大変小さな穴で視力への影響はありません。遠視用などホールICLが製造されていない度数もあります。
眼内レンズ
コンタクトレンズより費用が安い
コンタクトレンズは、30年間で平均約120万と言われています。 ICL治療は、一度受けたら手入れは不要なので費用は手術時の1回だけで済みます。コンタクトレンズの長期的な費用を考えると十分検討に値するといえます。

ICLの特徴のまとめ

  • 角膜を削らない手術

    レーシックと異なり一切角膜を削りません。角膜は多く削ってしまうと見え方のクオリティが低くなる傾向があり、近視の度数が強い人は削る量も多くなる為その影響を受けやすくなります。それに対し、ICLではどんなに近視度数の強い矯正でもそれに対応するレンズを挿入するだけですので、幅広くクオリティの高い見え方を期待することができます。

  • 長期的に安定した視力

    レーシック手術では、強度近視や乱視、角膜の厚さや形状の問題で手術適応が難しい場合がありますが、ICL手術では視力矯正できる度数の範囲が広く強度近視や乱視にも対応でき、角膜の厚さや形状に問題があっても治療することができます。

  • 術後でも術前の状態に戻せる

    ICLで挿入したレンズは、特別な理由がない限り交換の必要はなく、そのまま目の中に入れておくことができます。一方で、何か不都合がおきたり、見え方が変わってしまったりしたときには、取りだして元の状態に戻したり、レンズを交換することも可能です。この点も復元不可能なレーシックと大きく異なるところです。

  • 術後のリスクが少ない

    レーシックでは、角膜のフラップ作成時に、知覚神経が切断されます。そのため一時的にドライアイがおきやすくなります。またレーザー照射による影響でコントラスト感度が低下し、暗い場所で光がにじんで見えることがあります。ICLでは、角膜を削らないのでこのようなリスクがほとんど起こらないのが特長です。

  • 強度の近視や乱視でも
    矯正可能

    レーシックは角膜を削る必要があります。近視が強くなれば、それだけ多くの角膜を削りますので、矯正可能な度数に限りがあります。しかし、ICLではその度数に対応したレンズを挿入するだけですので、レーシックが不可能な強度の近視の方にも適応できます。

  • 約20分の日帰り手術

    両眼で約20分の日帰り手術です。縫合や抜糸の必要がなく、傷口は自然に閉鎖します。

  • 術者はICL認定医

    資格の不要なレーシック手術と違い、ICLは認定を受けた術者のみが行います。

手術を受けられる方

適応と禁忌
ICL手術を受けることができるのは、次の適応に該当する方です。あくまで目安ですので、詳しくは検査を受けてからの判断となります。
適応(適している人)(2019年3月現在 ICL適応ガイドライン)
  1. 年齢21歳以上(45歳ぐらいまでが望ましい)
  2. 術前の近視度数が-6.0D以上の強度近視(慎重適応:近視度数が-3.0D以上-6.0D未満、-15.0D以上)
  3. 術前の乱視度数が1.0D~4.0D
  4. 前房の深さが2.8mm以上
  5. 角膜内皮細胞密度最低値
    年齢21~25歳 2800個/mm2以上
    年齢31~35歳 2400個/mm2以上
    年齢26~30歳 2650個/mm2以上
    年齢36~40歳 2200個/mm2以上
  6. 非進行性の軽度円錐角膜(慎重適応)
禁忌(適していない人)
  1. 目の病気がある方(白内障、緑内障、網膜疾患、虹彩/ぶどう膜炎、水晶体亜脱臼、偽落屑症候群など)
  2. 散瞳不良の方
  3. 妊娠中、授乳中の方
  4. 重篤な全身疾患をお持ちの方(重篤な糖尿病、膠原病など)
  5. コラーゲンに対する過敏症のある方
  6. 全身疾患、眼科疾患を伴うことを理由として医師が不適当と判断した方
  7. 医師の説明を理解していただけない方

手術方法

LASIKやその他の手術との違い

ICLの利点

ドライアイを生じにくい
レーシックでは、フラップ作成による一過性の角膜知覚低下でドライアイを生じますが、ICLではほとんど生じません。
レンズを取り出して元の状態に戻すことができる
レーシックでの合併症を引き起こした場合には、視力回復が困難な場合があります。ICLにみられる合併症はレンズを取り出すことで元に戻せるものが多く、白内障(水晶体混濁)が生じた場合でも白内障手術で視力回復できるなど、いずれの合併症も回復させることが可能です。
近視の戻りのリスクが少ない
レーシックでは約3%に術後の戻り等での再手術を行う場合がありますが、ICL・IPCLでは術後の屈折値が安定しており、戻りが出ることはほとんどありません。
幅広い条件で手術が可能
レーシックでは矯正できない強度近視の方、角膜の薄い方、円錐角膜や角膜拡張症のリスクが高い症例も、角膜の厚みや形状の影響を受けない手術ですので手術が可能です。
ICLでは収差は変わらずコントラスト感度も良好
レーシックでは角膜を削ることにより、角膜形状が平坦化することで高次収差が増大します。ウェーブフロント照射技術の登場により、高次収差の増加は以前よりは大幅に改善されましたが、高次収差の増大によるコントラスト感度の低下や、ハロ・グレアといった夜間視機能の低下が出やすいとされています。
レンズの偏位や脱落を起こしにくい
前房虹彩支持型の有水晶体眼内レンズ(フェイキックIOL)の場合、虹彩の支持部が萎縮してレンズが外れることがありますが、ICLの場合はレンズの偏位や位置ズレをおこしにくくなります。

ICLの欠点

  • 前房深度が2.8mm以下の場合、眼圧上昇のリスクがあるので、この手術ができません。
  • 術前検査でレンズのサイズや度数を決めますが、術後の状態によってサイズや度数を変更したレンズの入れ換え手術が必要となることがごく希に生じる可能性があります。
  • 乱視用レンズを挿入した場合に、まれにレンズが回転して軸ずれをしてしまい、修正手術が必要になることがあります。

手術のリスクと合併症

よくみられる一般的な症状

手術直後のかすみ・ぼやけ・まぶしさ・異物感・しみる感じ・充血
手術直後は散瞳剤で瞳孔が開いているので、全体的にかすんだり、ぼやけたり、充血したりします。翌朝にはほとんどの場合改善されます。充血や異物感が強めにでたり、術後炎症による角膜浮腫で霞みがでたりした場合も、数日~1週間ぐらいまでの間に安定してきます。
結膜下出血
創口や白目の血管から出血して目が赤くなることがありますが、手術後1~2週間で自然に消失します。手術の結果や目への影響も心配ありません。
角膜内皮細胞の減少
通常の場合、手術時に平均で約3%の内皮細胞数減少が見られますが、その後は安定します。
夜間のハロー・グレア
レンズの構造上、日中も夜間も光がにじんだり、光の周囲がぼやけて見えたり、周囲に光が入って見えたりすることがあります。やや残る場合もありますが、しばらくすると気にならなくなる方がほとんどです。
老眼(老視)(※概ね40才以上の場合)
手術を受ける・受けないにかかわらず、40歳頃から加齢に伴う調節力の衰えにより手元が見にくいといった老眼の症状がではじめます。その場合は近用眼鏡(老眼鏡)を適宜に使用する必要がありますが、老眼対策として多焦点タイプのIPCLがあります。

まれに起こる治療が必要な合併症

眼圧上昇
眼圧上昇がみられた場合、その程度によって降眼圧剤の点眼や内服を一時的に追加します。
レンズサイズの不適合、度数ずれ、位置ずれ
レンズと水晶体の間隔が狭すぎたり、逆に広すぎたりした場合、レンズが偏心固定した場合、軸が回転してしまった場合、手術後に過矯正あるいは低矯正となった場合などには、サイズや度数の違うレンズへの入れ替え、位置修正などの処置が必要になることが稀にあります。
術後眼内炎
ごくまれに、感染性眼内炎を発症することがあります。もし発症した場合は抗生剤の内服や点滴、程度によっては前房洗浄、硝子体手術、レンズ摘出をおこなうこともあります。
白内障(水晶体の混濁)
視力に影響しない程度のものであればそのまま経過観察をします。もし進行して視力障害を生じた場合はレンズを摘出して白内障手術をおこないます。
加齢と共に近視化することがある
30歳を過ぎても目の長さ(眼軸)が延長し、近視化することがあります。
術式 料金(両眼)
ICL手術
アイシーエル
KS-AquaPORT
乱視矯正なし 660,000円
乱視矯正あり 770,000円

上記料金はレンズ代を含む手術料金及び術後6ヶ月までのICLに関する診察の料金です。点眼と内服の薬剤料を含みません。

IPCL

IPCLとは

IPCLはEyeOL社から2014年に発売開始された新しい後房型の有水晶体眼内レンズです。
2017年にヨーロッパにてCEマーク(安全性)を取得。全世界40カ国以上で10万件以上の実績があります。日本では2015年より使用実績があります。

IPCLは「ハイブリット親水性アクリル」で作られています。ハイブリット素材を採用したことにより、タンパク質などの粒子が付着しにくく「エクセレントクリアーサーフェイス」という新しい技術により、コラマー素材よりもレンズの表面構造がスムーズでクリアなため、見え方の質が高いことが証明されています。眼内でレンズを安定して固定するため6つの支持部(ICLは4つ)をもつ構造をしており、さらに房水の循環を促進する7つのホール(ICLは1つのみ)が設置され、白内障や緑内障の発症予防に配慮され安全性を向上させています。

IPCLには40才以上の老眼用として多焦点IPCL(Presbyopic IPCL V2.0)もあります。

IPCL V2.0

IPCLの特徴

遠視も対応可能

遠視にも対応できます。最大+15Dの強い遠視眼の患者様にも対応できます。しかし、強い遠視の方は、眼軸長(眼の長さ)が短い為、レンズを入れるスペースが狭い為、手術が出来ない場合があります。

弱い近視と強い近視にも対応可能

近視もICLより強い度数であったり、またとても弱い度数の為、ICLでは対応出来ない方にも対応できます。+0.5D~-30Dまでの非常に広い範囲をカバーしています。近視が非常に強く、LASIKなどの治療が困難な方にも適応となります。

強い乱視にも対応可能

乱視も非常に強い範囲をカバーしています。単焦点モデルであれば+0.5D~+10D、多焦点モデルであれば、+0.5D~+8.0Dまで、強い乱視でも対応しています。乱視は、見え方の質にとって非常に重要ですので、これだけの範囲の乱視に対応していることは、非常に大切なことです。

老眼にも対応可能(多焦点モデル)

これが特に大きな特徴にもなっていますが、老眼年齢に近い方、すでに老眼になっている方にも対応が出来ます。老眼の程度によって、近くが見える度合いの強さ(加入度数)を調整できます。+1.0D~+4.0Dまで対応しています。3焦点構造となっています。

レンズ自体にICLよりホールが多数ある

ICLではレンズの中心部に、1か所センターホールというものがあいています。房水という目の中のお水がスムーズに流れる為に作られています。IPCLは、その孔が計7か所作られており、よりスムーズな房水の流れに寄与しています。

7か所もの孔から房水を流すことにより、より自然な房水の流れが形成されています。

IPCLについて

現在国内ではICLの方がシェアは高いですが、IPCLのシェアが高くなってきているのは事実です。切開創が小さく、ICLより度数の範囲が広く、多焦点モデルやレンズサイズが細かく設定されているなど、ICLとはだいぶ異なり非常に有益な点が多いレンズです。その為、必然的に使用頻度が上がってきており、個人的には全てIPCLでもいいとも思っています。まだ一般の方にはICLの方が馴染みがありますので、ICLでは難しい方にのみIPCLをお勧めしています。勿論、IPCLをご希望される場合には、IPCLでも全く問題ありません。

多焦点モデルは、IPCLにしかない機能であり、老眼をこれから本格的に迎えようとしている方には、非常に有用だと思います。40歳以上の方は、多焦点モデルを検討された方が良いかと思われます。

しかし、多焦点レンズというものは、一般的にはハロー、グレアが出ます。加入度数を強くしますと、その分強くなると言われています。その為、場合により優位眼(利き目)には単焦点IPCLを使用し、非優位眼に多焦点IPCLを使用するということも出来ます。

しかし、IPCLではハロー、グレアの出方が白内障手術時に使用する多焦点眼内レンズと比較し、大分少ないような印象があります。
手術の方法は、切開創の大きさ以外はICLと一緒です。

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